空さんの歴史

私がAceという言葉を認識したのは2019年の10月辺りですが、その言葉を知る前も自分には性欲は無いと感じています。AceでAroです。

しかし現在に至るまで恋愛の憧れはずっと持っています。中学生の頃に同級生と付き合いました。

初めての彼氏で浮かれていましたが、3日でお別れしました。好かれることに慣れていないが故の居心地の悪さを体感し(たと思ったんですが、好かれること・付き合うこと・カップルという関係であることに対して少し嫌悪感があったのだとわかり)ました。

 

その後高校生になり周りが付き合って行く中で、推しの存在はいましたが別に付き合いたいと思うことはなく、その人に恋人ができて幸せな写真をInstagramにあげてくれないかな〜などとおもうようになりました。

私と幸せになってほしいと言うより、私じゃ無い誰かと恋愛をして幸せになってほしいという考えです。

また高校生にもなると、会話に恋人との惚気話が入り込んできます。2人で出かけた事や、お揃いの服を買ったなどの報告は良いものの、身体の相性が悪いことなどの性行為の話は全然聞けません。

相性に至っては友人も悩んでいる様子ですので聞いてあげたかったのですが、気持ちがわからないし良さもわからないし更には友人と友人の恋人にモヤモヤし始めました。ここで性行為が苦手なのだと思い、治し方を調べる中で「無性愛」に辿り着きました。

 

そして違和感を抱えたまま私は大学生になりました。

無性愛及びアセクシャルをおかしな事だと思っていたので、早く付き合って行為をしたらそんな気持ちはなくなるんじゃ無いか?と思い、告白してくれた方とお付き合いを始めました。

初日にキスをされました。それもディープです。嫌で嫌でたまりません。でも私がこの人を本気で好きじゃないからだと思い我慢し続けました。

2日目には家に呼ばれました。ご家族と住んでいるという事で油断をしたのですが、部屋に行った際に押し倒されそうになりました。その頃から、ずっと感じていたモヤモヤが嫌悪に代わり、目の前の人間がただの性欲に溺れている恐怖の対象になってしまったのです。

 

好まないのではなく本当に嫌なのだとわかり、無性愛をもう一度調べてみたところAceやlgbtq+などにいきつきました。

そうしてTwitterを始め、多くて少ない人たちが同じようなことで悩んでいることを知り救われました。自分がおかしいと思って無理に付き合ったりしなくても良かったのに、無駄に自分を傷つけてしまっています。

 

悩みはまだまだ尽きませんが、Aceを自認し、知り、本当に自認するまでの流れはこのような感じです。